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POSレジのおすすめ17選!業種別に選び方や注意点も紹介【2025年11月最新】

POSレジのおすすめ17選!業種別に選び方や注意点も紹介【2025年11月最新】

キャッシュレス化やデータ活用が進む今、POSレジは単なる会計機器ではなく、「売上分析」「在庫管理」「顧客管理」まで一元化できる店舗運営の中枢ツールとして欠かせない存在になっています。2025年はクラウド型・タブレット型のPOSレジが主流となり、飲食店・美容室・小売店など業種ごとに最適化されたシステムが増加傾向にあります。

中小企業や個人店舗でも、導入しやすい低コストモデルも拡充しています。本記事では、最新のPOSレジ17選を比較し、それぞれの特徴・費用・対応業種を詳しく紹介します。

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目次

POSレジとはデータで店舗運営を効率化するツール

POSレジとは、単なる会計機能を持つレジではなく、店舗運営をデータで最適化するための基幹ツールです。従来のレジは売上金額を記録するだけでしたが、POSレジでは「いつ・どの商品が・どのような顧客に・どの店舗で売れたか」といった詳細データをリアルタイムで収集・分析できます。

POSレジとは店舗運営をデータで最適化するための基幹ツール

これにより、販売動向や在庫の最適化、仕入れ計画の立案、スタッフ配置の調整など、店舗運営全体の効率化が可能となります。また、POSレジはクラウド技術の進化により、店舗の売上データを本部やスマートフォンから即時に確認できる仕組みが一般化しているのです。

複数店舗を展開する企業では、各店舗の売上・在庫・人件費などを一元管理し、経営判断をスピーディに行えます。さらに、キャッシュレス決済・電子マネー・ポイントカードとの連携も容易で、顧客満足度向上にも直結。

経済産業省のデジタル化支援施策でも、POSレジは中小企業のDX推進ツールとして推奨されています。つまりPOSレジは、データ経営の起点となる店舗インフラであり、今や販売現場の効率化だけでなく、企業全体の利益構造を支える存在となっています。

POSレジのおすすめ17選!人気サービスを徹底比較

POSレジの導入は、店舗運営の効率化・売上分析・キャッシュレス決済対応に欠かせません。しかし、導入費用・機能・対応業種はサービスによって大きく異なります。たとえば、飲食店向けに特化した注文管理型や、美容・サロン業に強い顧客カルテ連携型、さらには小売店向けの在庫・販売管理型など、選ぶポイントは業種によって変わります。

ここでは、国内で導入実績が多い人気POSレジ17選を徹底比較。導入形態・対応業種・主要機能・サポート体制など、店舗経営者が導入前に知っておくべき情報をまとめています。

POS+(ポスタス)

POS+(ポスタス)
初期費用・月額費用小売店の方:14,000円~/月
飲食店の方:14,000円~/月
美容・サロンの方:14,000円~/月
クリニック・整体院の方:14,000円~/月
導入形態スマホ・PC・タブレット
対応業種飲食・アパレル・小売・サロン・薬局など
主な機能キャッシュレス決済
スマートフォンPOSレジ
スマホ在庫管理
セルフレジ・券売機
モバイルオーダー
店舗アプリ・会員管理
順番待ちシステム
シフト作成・勤怠打刻
店舗データ分析など
サポート体制電話
駆けつけ
メール
連携サービスShopify
stera terminal
楽天ペイ
PAYGATE Station
STORES 決済
免税アプリ
freee会計
マネーフォワード クラウド

「POS+(ポスタス)」は、POSレジを中心にさまざまなサービス・機器と接続することによって店舗オペレーションをまるごと効率化するクラウド型のPOSサービスです。導入企業数は全国50,000店以上と業界トップクラス。

iPadを使ったモバイルPOSレジのほか、オールインワンのキャッシュレス端末、セルフレジ、セルフオーダー、テイクアウト、在庫管理、予約管理、DM配信など、店舗に必要な最新の機能・サービスを提供しています。

POSレジの基本機能はもちろん、詳細な売上分析、セルフオーダー、予約管理など、店舗運営のさまざまな機能からお店に合わせて自由に選択できます。また、変化する状況に合わせて必要な機能を低コストで追加できるので、将来に備えて安心して利用可能です。

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スマレジ

スマレジ
初期費用・月額費用スタンダード:0円/月
プレミアム:5,500円/月
プレミアムプラス:8,800円/月
フードビジネス:12,100円/月
リテールビジネス:15,400円/月
導入形態タブレット型
対応業種飲食・小売店・クリニック・理美容・イベントなど
主な機能レジ機能
売上分析
顧客管理
複数店舗管理
本部管理
キャッシュレス決済
予約管理
小売店向け在庫管理
受注管理
外部システム連携など
サポート体制電話
チャット
メール
連携サービスマネーフォワード クラウド
TKC
弥生シリーズ
freee会計
勘定奉行クラウド
STORES決済など

「スマレジ」は、飲食・小売・医療など幅広い業種に対応し、店舗の成長をデータで後押しするクラウドPOSレジです。売上や在庫のリアルタイム分析に加え、顧客管理・ポイント連携・電子レシート発行などのデジタル対応も充実。

業種・業態・規模を問わず、幅広く利用されています。現場の声を取り入れた高機能×簡単×低価格な、タブレットPOSレジで、無料で今すぐスタートできるのも特徴です。

全国の中小企業やフランチャイズ店舗を中心に導入が進んでおり、導入実績は15万店舗を突破しています。無料プランでも基本的な販売管理機能を利用でき、店舗規模に応じて「スタンダード」「プレミアム」など上位プランへの拡張も可能。

クラウド上で自動バックアップされるため、災害やトラブル時も安心です。さらに、経済産業省が推進する「IT導入補助金2025」の対象ツールでもあり、コストを抑えて導入したい事業者にもおすすめです。

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SquarePOSレジ

SquarePOSレジ
初期費用・月額費用0円
※決済端末4,980円
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種飲食店・美容院・小売店など
主な機能カード決済
商品登録
在庫管理
売上レポート
顧客管理
スタッフ管理など
サポート体制メール
電話
連携サービスSuper Delivery
funfo
Wix
WooCommerce
freee会計
Money Forward
SmaRegi
AirREGIなど

Square POSレジは、Square社が提供する、スマートフォンやタブレットで利用できるPOSシステムです。必要コストは基本的に決済手数料のみで、無料アプリに売上・在庫・顧客管理、レポート、翌営業日入金などを搭載。

業種別の拡張(飲食向けテーブル管理、予約、請求書、オンライン販売)も有料プランで段階的に追加できます。ハードは用途に合わせて選択可能で、携帯型のSquare リーダー(4,980円)、据置のSquare スタンド(29,980円+iPad)、プリンター内蔵のSquare ターミナル(39,980円)、フルセットのSquare レジスター(84,980円)などをラインアップ。

PCI DSS準拠やエンドツーエンド暗号化、不正対策が標準で付帯している点も中小事業者には心強いポイント。導入のしやすさと明瞭な料金体系で、個店から多店舗まで幅広く採用が進んでいます。

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funfo

funfo
初期費用・月額費用0円
導入形態スマホ・タブレット
対応業種飲食
主な機能決済機能
メニュー管理
自動翻訳
インボイス
店舗クーポン
注文画面拡大
操作履歴機能
決済入金履歴機能
店舗管理機能など
サポート体制メール
電話
連携サービス

funfoは、飲食店のDX化を強力にサポートするクラウド型の次世代POSレジシステムです。特徴は、モバイルオーダー・テーブルオーダー・セルフレジ・キッチンディスプレイなどをワンシステムで統合管理できる柔軟性。

お客様のスマートフォンから直接注文・決済ができる仕組みを採用しており、ホールスタッフの業務負担を軽減しながら、店舗の回転率アップを実現します。また、クラウド上で売上データをリアルタイムに可視化できるため、複数店舗の売上・原価・客単価などを即座に確認可能です。

外食産業の変化に合わせたアップデートも随時行われており、軽減税率・インボイス制度・キャッシュレス対応にも完全準拠しています。さらに、API連携で会計ソフトやデリバリーアプリとも連携でき、業務の自動化が進めやすいのも強みです。

タブレット操作に最適化された直感的なUIで、導入教育コストも抑えられます。サブスクリプション型の料金体系を採用しているため、初期費用を抑えて導入したい個人経営の店舗から、大型チェーンまで幅広く対応可能です。

あらゆる飲食店が簡単に導入でき、売上と顧客満足度向上を実現できるPOSレジです。

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Airレジ

Airレジ
初期費用・月額費用0円
導入形態スマホ・タブレット
対応業種飲食・小売店・サービス/美容・医療機関
主な機能商品管理
顧客管理
売上分析など
サポート体制店頭
チャット
メール
電話
連携サービスAirペイ・Airペイ タッチ
Airペイ ポイント
Airレジ オーダー
レストランボード
Airメイト
Square
クラウド会計ソフト freee会計
弥生シリーズ
マネーフォワード
FXシリーズ
ホットペッパーグルメ
本部システム

Airレジは、iPadやiPhone、インターネット環境があれば無料で使えるPOSレジアプリです。iPadさえあればすぐに利用でき、専門知識がなくても直感的に操作できるシンプルなUIが強み。

飲食店・小売店・美容サロンなど幅広い業種で導入されており、登録店舗数は70万件以上にのぼります。売上・会計・在庫・顧客情報の一元管理に対応しており、キャッシュレス決済サービスAirペイとの連携でクレジットカード・QR決済もスムーズです。

クラウド上でデータを自動保存できるため、複数店舗の売上状況もリアルタイムで確認できます。導入サポートやヘルプデスクも充実しており、特に個人経営者や開業直後の店舗に人気のPOSレジです。

USENレジ

USENレジ
初期費用・月額費用0円
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種飲食店
主な機能会計・レジクローズ
注文
集計・分析
トレーニングモード
サポート体制電話
メール
連携サービスビューティーメリット
ebica
Resty
freee
マネーフォワードクラウド会計
弥生会計
ぴかいちナビ
インフォマートなど

飲食店に強いUSENレジは、飲食店向けPOSレジで飲食店に必要な機能だけを厳選、シンプルかつ高機能で使いやすいのが特徴です。オプションでUSENのオーダーシステムと連携すれば、オーダーから会計までのオペレーションの一元化が叶います。

レジとしてはもちろん、飲食店のかゆいところにまで手が届く機能を揃えています。POSレジの基本機能はもちろん、注文や売上集計・分析までお店にまつわるお役立ち機能が充実。

どなたでも使いこなせるシンプルな操作性も特徴です。

USENレジTAB FOODならキャッシュレス決済、オーダーシステム、予約システムなどの連携機能も豊富。レジを中心に各システムの持つデータを相互に連携させることで、さらなる業務効率化やより細やかな店舗分析に活用できます。

ワンレジ

ワンレジ
初期費用・月額費用10,000円~/月
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種飲食
主な機能店舗運営機能
商品・在庫管理機能
会計・売上管理機能
注文管理機能
サポート体制電話
フォーム
連携サービス

ワンレジは、飲食店経営者の現場知見から生まれた飲食店専用POSです。軽減税率・インボイス対応、会計から不正防止、自動集計・分析、勤怠・顧客管理まで、日々の運営に必要な機能をタブレット中心でコンパクトに統合します。

キッチンプリンターやオーダー端末との連携、キャッシュレス対応、複数店舗の集計なども想定されており、個店~中規模チェーンまで段階的に拡張しやすい設計です。

「24時間365日」のコールセンターはすべてのお客様が利用可能。導入時の面倒な設定も、すべて専任の担当者に任せられます。

店舗のオペレーションをヒヤリングしたうえで設定してくれて、使い方は3段階にわけた講習会を実施し、その日から全員がレジを使える状態にして納品してくれます。

Okageレジ

Okageレジ
初期費用・月額費用初期費用:41,800円
月額費用:5,000円
※POSレジ1台の料金
導入形態タブレット
対応業種飲食
主な機能テーブル状況確認
顧客属性入力
テーブル結合・移動
メニュー説明モード
注文詳細入力
会計機能
支払区分選択
個別会計
値引・割引会計など
サポート体制メール
電話
連携サービス

Okageレジは、株式会社Okageが提供する飲食店特化型のクラウドPOSレジで、店内業務の効率化と顧客満足度の向上を同時に実現できる次世代型システムです。モバイルオーダー、セルフレジ、テイクアウト注文、デリバリー連携など、複数チャネルの注文を1つのシステムで一元管理できる点が最大の特徴。

導入企業には大手飲食チェーンからカフェ、フードコートまで多岐にわたり、業種別に最適化されたUIと拡張性が高く評価されています。クラウド連携により、リアルタイムで売上・在庫・テーブル状況を把握でき、複数店舗の経営分析も容易です。

APIによる柔軟な外部連携にも対応し、会計ソフトやECサイトとのデータ共有もスムーズです。また、特定非営利活動法人日本スマートレストラン協会のガイドラインにも準拠しており、データセキュリティやキャッシュレス環境にも万全。

直感的な操作性とカスタマイズ性を両立しているため、店舗のデジタル化を推進したい飲食業者におすすめです。

パワクラ

パワクラ
初期費用・月額費用初期費用:100,000円
月額料金:10,000円
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種ほぼすべての小売業種
主な機能レジ
分析
会員管理
在庫管理など
サポート体制メール
電話
連携サービス

パワクラは、ECサイトと複数リアル店舗の在庫連携で店舗在庫25%圧縮、売れ残りリスクを最小化できるPOSレジです。POSレジだけでなく、販売管理・在庫管理・顧客管理・勤怠管理など、店舗運営に必要な機能をクラウド上で一元化。

ハードウェア選択の自由度が高く、既存のレジ端末や周辺機器をそのまま利用できる点が中小企業から支持されています。リアルタイム売上分析機能では、店舗別・商品別の売上動向を即時に把握可能。

AIを活用した需要予測機能も搭載しており、在庫の最適化や廃棄ロス削減に役立ちます。さらに、クラウドバックアップによるデータ保護体制も強化されており、災害時や通信障害時にも迅速な復旧が可能です。

サポート面では、専任担当による導入支援・運用サポートがあり、POS導入が初めての企業でも安心。多店舗経営のDX推進を目指す企業に最適なPOSソリューションといえます。

でん票くん

でん票くん
初期費用・月額費用初期導入費用:11,000円
月額費用:1,100円/月
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種飲食
主な機能注文受付
追加注文、変更、取消
配膳
会計
メンテナンス
日報・情報共有
レジ機能
サポート体制メール
電話
連携サービス

でん票くんは、飲食店用オーダーエントリーシステム・キャッシュレス対応POSレジです。タブレットやスマートフォンを使って注文を電子伝票化し、キッチンプリンターとリアルタイムで連携することで、注文ミスや提供漏れを防止。

紙伝票の管理負担を軽減し、店舗オペレーションをスムーズにします。クラウド型のため、売上データは自動で保存・分析可能。複数店舗の管理やメニュー変更も本部から一括で行えるため、チェーン展開店舗やFC運営にも最適です。

また、モバイルオーダー・セルフ会計・キャッシュレス決済機能を標準搭載し、混雑時の回転率向上にも貢献します。さらに、軽減税率・インボイス制度にも完全対応しており、法令対応面でも安心。

初期費用を抑えながらも多機能で拡張性の高いシステムを求める飲食店オーナーにおすすめのPOSレジです。

UNIPOS(ユニポス)

UNIPOS(ユニポス)
初期費用・月額費用【スタンダードプラン】
初期費用:330,000円~
月額費用:5,500円/月
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種不動産・建築業
サービス業
製造・メーカー
情報通信
広告・マーケティング
士業・人材サービス
医療
飲食など
主な機能投稿機能
レポート機能
データ活用
サポート体制メール
電話
連携サービスMicrosoft Teams
Slack
ChatWorkなど

UNIPOS(ユニポス)は、高機能POSと省人化機能を一つのソフトで提供する垂直統合サービスです。単なる会計ツールにとどまらず、オーダー・売上・在庫・勤怠・顧客情報などを1つのプラットフォームで一元管理できるのが特徴。

飲食店で重要なオーダー管理には高い評価があり、ハンディ端末・モバイルオーダー・キッチンプリンターとの連携で、ホールと厨房の情報共有をリアルタイムに実現します。また、クラウド型とローカル型の両方に対応しており、インターネット環境が不安定なエリアでも安心して運用可能です。

さらに、複数店舗を運営する企業向けに、売上・稼働率・人件費などを可視化できる店舗経営分析ツールを標準搭載しています。業務効率化だけでなく、経営戦略の意思決定を支援する分析力が強みです。

飲食業界で培われたノウハウをもとに開発されており、軽減税率・インボイス制度にも完全対応。導入サポートから保守・運用まで一貫した支援体制を整えており、高機能かつ安定性を重視した飲食店に最適なPOSレジといえます。

blayn

blayn
初期費用・月額費用要問い合わせ
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種飲食
主な機能会計機能
管理機能など
サポート体制メール
電話
連携サービスfreee
弥生会計
マネーフォワード
ぴかいちナビ
ラクミー
れすだく

blayn(ブレイン)POSレジは、飲食店に特化したタブレット型のクラウドPOSレジシステムで、低コストながら多機能な点が魅力です。初期費用が抑えられるうえ、月額料金もわずか数千円から利用可能です。

飲食・小売・美容・アパレルなど、幅広い業種に対応しています。特に、導入の手軽さと使いやすさが評価されており、タブレットを使った直感的な操作で、スタッフ教育の負担を軽減します。

売上管理や在庫管理、会員管理、スタッフ勤怠などの基本機能に加えて、キャッシュレス決済・電子マネー・ポイント連携にも対応。クラウド上で自動バックアップされるため、データ消失の心配もありません。また、IT導入補助金2025の対象ツールとして登録されているため、初期費用を抑えて導入することも可能です。

サポート面では、遠隔設定支援や導入マニュアル、オンラインヘルプセンターなどを完備。業種や店舗規模に合わせてカスタマイズも柔軟に行えるため、コスパ重視でPOSレジを導入したい中小店舗におすすめの選択肢です。

Orange POS

Orange POS
初期費用・月額費用初期費用:要問い合わせ
月額費用:9,800円~/月
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種小売
飲食
アパレル
サービス
宿泊など
主な機能レジ・会計
決済・支払い
レシート
インボイス
免税
予約
ポイント
顧客管理
商品管理
在庫管理
売上管理
店舗管理
POS管理など
サポート体制メール
電話
連携サービスSBペイメントサービス
ANA Digital Gate
CAFIS Arch
OBIC7
SAP
GRANDIT
ロジサードZERO
イー・ロジットなど

Orange POS(オレンジポス)は、カスタマイズ可能なSaaSタブレットPOSシステムです。単店舗はもちろん、多店舗展開・ECサイト運営まで幅広く対応。

リアル店舗とECの在庫情報をリアルタイムで同期できるオムニチャネル対応POSとしても評価が高く、売上や在庫の“二重管理”を解消します。また、顧客の購買履歴や来店頻度を活用したCRM機能を搭載し、リピーター獲得施策を支援。

ポイントカード・会員アプリとの連携もスムーズで、販売促進を強化できます。さらに、経済産業省が推進する電子帳簿保存法やインボイス制度にも完全対応しており、法令遵守の面でも安心です。

導入後のサポート体制も充実しており、オンライン・訪問の両面での設定支援やトラブル対応を実施。業務分析レポートやAIによる売上予測など、経営データの活用も可能です。

導入時は必要な部分だけを選択でき、そこから業務に合わせて自然に広げていける拡張性を備えています。

SPIRE POS

SPIRE POS
初期費用・月額費用初期費用:0円
月額費用:5,500円~/月
導入形態スマホ・タブレット
対応業種小売
リユース・リサイクルなど
主な機能POSレジ機能
在庫管理
会員管理
商品買取
委託販売
複数店舗管理
店舗間在庫移動
棚卸など
サポート体制メール
電話
連携サービス会計freeeなど

SPIRE POS(スパイアポス)は、リテール(小売店)・リユース(リサイクルショップ)に必要な機能を揃えているPOSレジシステムです。最大の特徴は、クラウド管理によるリアルタイム分析機能。

店舗ごとの売上、在庫、顧客データを即座に可視化し、経営判断をスピーディに行うことが可能です。AIによる売上予測や顧客動向分析機能も搭載しており、データドリブンな店舗運営を支援します。

Google Chrome、Microsoft Edgeなど最新ブラウザですべての機能利用できるので、対応するブラウザさえあればパソコン・タブレット・スマホなど運用するプラットフォームを選びません。さらに、電子マネー・QR決済・クレジットカードなど多様なキャッシュレス決済手段を標準搭載しているため、支払い処理もスムーズです。

一般的なPOSレジ機能はもちろん、商品取置機能や電子レシート機能を備えています。最も使われる機能のため、扱いやすい設計・デザインを追求しています。

Bionly POS

Bionly POS
初期費用・月額費用要問い合わせ
導入形態スマホ・タブレット
対応業種美容室
理容室
ネイルサロン
リラクサロンなど
主な機能iPad専用システム
顧客管理・電子カルテ
予約管理
レジ・会計
売上集計・分析
メール・プッシュ配信
サポート体制メール
電話
連携サービスSquare
楽天ペイ
STORES 決済

Bionly POSは、は顧客情報データをクラウド上に保存するPOSレジシステムです。カット予約・顧客管理・在庫・売上・カルテなどをワンシステムで統合し、美容業務を効率化。

会計するたびに、POSレジシステムが売上情報・顧客情報を自動で集計・分析するので、顧客の年齢・性別・来店単価・メニューや気になるリピート率などのデータをいつでも確認できます。顧客の特徴や傾向を正確に把握できるので、集客施策を立てやすくなります。

ビオンリーは顧客情報データをクラウド上に保存するPOSレジシステムで、いつでも瞬時にお客様情報を呼び出すことができ、スタッフ間での情報共有も簡単に行えます。

POSレジシステム上に来店時の施術内容や画像を一緒に保存することで、お客様の状態をしっかり把握できるので、的確な提案を行えてお客様との信頼関係を築けるのも嬉しいポイントです。

SalonAnswer

SalonAnswer
初期費用・月額費用初期費用:130,000円(税抜)
月額費用:9,800円(税込)~/月
導入形態スマホ・タブレット・PC
対応業種美容室
理容室など
主な機能クラウド管理
予約管理
顧客管理
売上管理
レジ締め管理など
サポート体制メール
電話
連携サービスサロンアンサー
milbon:iD

SalonAnswerは、理美容・エステ・リラクゼーションなどサロン業界に特化したクラウドPOSレジシステムです。サロン経営に欠かせない「予約」「顧客管理」「売上分析」「スタッフ勤怠」「在庫管理」をすべて一元化。

予約状況や顧客カルテをクラウド上で共有できるため、複数店舗・多人数スタッフでもスムーズに運用できます。 顧客カルテでは、来店履歴・施術履歴・商品購入情報などを詳細に記録し、次回来店時に即参照可能。

分析機能を使えば、スタッフ別・メニュー別の売上や指名率を可視化でき、経営判断に直結するデータ活用が可能です。また、LINE公式アカウントやHotPepper Beautyなど主要予約サイトとの連携も標準装備。自動予約管理・メッセージ配信機能を通じてリピート率を高められます。

クラウド運用により、PC・タブレット・スマホからいつでもアクセス可能。店舗運営・顧客関係・スタッフ管理を一体化できるサロン経営向けPOSの決定版として高い人気を誇ります。

POSレジの選び方を解説!営業形態や必要機能で判断しよう

POSレジは業種や店舗形態によって求められる機能が大きく異なります。飲食店、美容サロン、小売店のいずれも、会計だけでなく日々の業務効率化・顧客満足度の向上・データ分析までを一括で行える仕組みが求められます。

たとえば、飲食店なら注文から配膳、会計までを自動化できるオーダー連携機能、美容室なら予約・顧客カルテの一元管理、小売店なら在庫・販売分析をリアルタイムで行える仕組みが重要です。また、初期費用・月額費用・決済手数料といった運用コスト面のバランスも慎重に見極める必要があります。

さらに、クラウド対応やサポート体制、将来的な機能拡張の可否などもチェックしておくことで、長期的に運用できるPOSレジを選定できるでしょう。ここでは、POSレジの最適な選び方をわかりやすく解説します。

それぞれ順に解説いたします。

飲食店なら注文・会計を効率化する機能などで選ぶ

飲食店におけるPOSレジ選びの最大のポイントは、オーダー・配膳・会計までの一連の流れをどれだけ効率化できるかです。特にピークタイムでは、注文ミスや会計の混雑が発生しやすく、顧客満足度を左右します。

そのため、ホールスタッフがハンディ端末やタブレットから注文を入力し、それがリアルタイムでキッチンに反映されるシステムが理想的です。また、キャッシュレス決済との統合により、スムーズな会計処理を実現できます。

さらに、クラウド型POSなら店舗外からでも売上や稼働状況を確認できるため、多店舗経営にも有効です。予約システムやテイクアウト注文との連携機能を備えたタイプを選ぶことで、業務負担を軽減しながら販路拡大も可能。

飲食業界ではスピードと正確さが競争力を左右するため、リアルタイム連携と柔軟な拡張性を兼ね備えたPOSレジを選ぶことが重要です。

キッチン連携やテーブル管理に対応するタイプを選ぶ

飲食店では、ホールとキッチンの情報共有が業務効率の鍵を握ります。そのため、キッチンディスプレイやプリンターと連携できるPOSレジを選ぶことが非常に重要です。

注文情報が自動的にキッチンへ送信され、調理中・配膳中・提供済みといったステータスをリアルタイムで管理できるため、オーダーミスや提供遅延を防げます。また、テーブル管理機能があると、空席状況や滞在時間を即座に把握でき、回転率アップにもつながります。

さらに、POSデータを活用して人気メニューの傾向分析や時間帯別の注文数予測などを行うことで、仕込み量の最適化も可能。厨房オペレーションの効率化と同時に、食材ロス削減やコスト最適化も実現します。

来店ピークの多い居酒屋やカフェでは、テーブル・キッチン連携型POSレジが生産性向上の必須ツールです。

複数店舗管理やキャッシュレス対応の有無を確認する

複数店舗を展開する飲食チェーンやフランチャイズ経営の場合、POSレジの多店舗管理機能とキャッシュレス決済対応は必須要素です。クラウド型POSを導入すれば、全店舗の売上・在庫・スタッフ稼働状況を本部から一括管理でき、経営判断のスピードを大幅に高められます。

売上データをリアルタイムで集約できるシステムは、繁忙店と閑散店のバランス調整や販促戦略の立案に役立ちます。また、現金以外の支払い方法に対応することで、キャッシュレス需要の拡大にも対応可能です。

クレジットカード・QRコード決済・電子マネーなど、多様な支払い手段を提供することで顧客満足度を高められます。経済産業省のデータによると、キャッシュレス決済比率は年々上昇しており、非対応の店舗は機会損失につながる可能性もあるとされています。

飲食業の拡大を見据えるなら、多店舗管理+キャッシュレス統合型POSレジが最適解です。

美容室・サロンなら予約や顧客管理に強いタイプで選ぶ

美容室やサロンでは、顧客ごとの予約・施術履歴・来店周期を正確に把握することがリピート率向上の鍵です。そのため、POSレジ選びでは予約・顧客管理機能に特化したタイプを重視するのがポイントです。

来店予約を自動で登録・管理できるシステムであれば、スタッフのスケジュール調整もスムーズになり、ダブルブッキングの防止にもつながります。さらに、クラウド型のPOSを導入すれば複数店舗間で顧客情報を共有でき、どの店舗でもスムーズに対応可能です。

スタッフごとの売上管理やメニュー別の施術データを可視化することで、教育や評価にも活用できます。また、LINEやメール配信機能と連携すれば、誕生日クーポンや再来促進のリマインドも自動化でき、顧客との関係構築をデジタルで支援する仕組みが整います。

美容業界では接客×データ活用が集客の鍵を握るため、顧客体験を一元管理できるPOSレジを選ぶことが成功のポイントです。

顧客カルテや来店履歴を活用して再来促進を図る

美容室やエステサロンでは、一人ひとりの顧客に合わせたパーソナルな提案が求められます。そのため、POSレジには顧客カルテ機能や来店履歴の自動記録機能が必須です。

施術内容・使用した商材・スタイリストのメモなどをカルテに残すことで、次回来店時にスムーズな対応が可能になり、顧客満足度の向上につながります。また、来店履歴をもとに「前回から◯日後のリマインドメッセージ」や「特定メニューのキャンペーン通知」を自動配信する機能を活用すれば、再来率を高められます。

特に、LINE公式アカウントやメールマーケティングツールと連携できるPOSレジを選ぶと、リピート施策を自動化できる点が大きなメリットです。顧客データを活用できるPOSレジは、単なる会計ツールではなく顧客との関係を育てるCRMツールとして機能します。

結果として、固定客化・客単価アップを実現できるサロン経営につながります。

勤怠管理や会計ソフトとの連携で業務を効率化する

美容室・サロン経営では、予約管理や顧客対応に加え、スタッフの勤怠管理・売上集計・会計処理といったバックオフィス業務の効率化も重要です。そのため、POSレジ選びでは勤怠打刻機能や会計ソフトとのデータ連携が可能なシステムを選ぶと業務全体がスムーズになります。

スタッフの出退勤をPOS画面上で記録できれば、シフト管理や給与計算の手間が大幅に削減されます。また、クラウド会計ソフト(例:freee、マネーフォワード、弥生会計)と自動連携できるPOSであれば、日々の売上データを自動で仕訳・転送でき、経理処理の負担を軽減できるでしょう。

経営者は本業である施術と接客に集中できるようになります。さらに、勤怠や売上データを一元管理することで、スタッフごとの生産性分析やインセンティブ制度の設計にも役立ちます。

結果として、サロン運営の透明性が向上し、チーム全体のモチベーションアップにもつながるでしょう。

小売店なら在庫・販売管理に優れたタイプで選ぶ

小売業においてPOSレジを導入する最大の目的は、販売データと在庫情報をリアルタイムで連動させることにあります。特に複数店舗を展開している企業や、オンラインショップと併用している小売事業者では、在庫の過不足を正確に把握できるPOSレジが欠かせません。

POSデータから売上動向を分析し、仕入れや販売戦略を最適化することで、売れ筋商品の強化・不良在庫の削減が実現します。また、小売店では季節やトレンドによって売上が変動するため、需要予測機能や自動発注機能を備えたPOSレジを選ぶことで、効率的な在庫補充が可能です。

さらに、複数レジ間でデータを同期できるクラウド型POSを選べば、リアル店舗とECサイトの在庫を統一管理でき、販売機会の損失を防げます。小売業では、スピード感のある販売対応と在庫可視化が鍵となるため、リアルタイム分析と在庫最適化に強いPOSレジを導入することが重要です。

バーコード管理や在庫連動で売上を正確に把握する

小売業における日常業務の多くは、販売・在庫・仕入れに関係します。そのため、POSレジにはバーコード管理と在庫自動連動機能が必須です。

バーコードスキャンによって商品情報を瞬時に読み取り、販売と同時に在庫数が自動で減少する仕組みがあれば、棚卸し作業の手間を大幅に削減できます。さらに、誤入力を防ぎ、リアルタイムで正確な売上データを蓄積できるため、経営分析にも活用しやすくなります。

在庫連動型POSを導入すれば、売れ筋商品の販売スピードを把握でき、補充時期や仕入れ先の調整を自動化することも可能です。アパレル・家電・雑貨などSKU(在庫単位)の多い業種では、商品単位でのトレーサビリティ(追跡性)が求められるため、在庫連携の精度が高いシステムを選ぶことが重要です。

会員管理やEC連携機能で販路を広げる

小売業の売上拡大には、新規顧客の獲得と既存顧客のリピート化の両立が欠かせません。そのため、POSレジを選ぶ際は、会員管理機能(CRM)とEC連携機能が充実しているタイプを選ぶのがポイントです。

顧客データをもとに購買履歴や来店頻度を分析し、クーポンやポイント施策を自動配信することで、再購入を促進できます。また、ECサイトとPOSを連携させることで、オンライン・オフラインの販売情報を統合し、在庫の一元管理が実現。

ネット注文や店舗受け取りなど、オムニチャネル戦略をスムーズに展開できます。近年は、ShopifyやBASEなどのECプラットフォームとAPI連携できるPOSが増えており、中小規模の小売店でも手軽に導入可能です。

さらに、売上・会員情報・ポイント履歴を自動集計できるPOSなら、販促活動の効果測定も容易。結果として、顧客ごとの購買傾向を分析し、最適な販売アプローチを取れる体制を構築できます。

操作が簡単でスタッフ教育がしやすい

POSレジを導入する際、意外と見落とされがちなのが、操作性の良さです。特に飲食・小売・美容業など、アルバイトや新人スタッフが多い業態では、短時間で誰でも使いこなせるUIが非常に重要です。

操作が複雑だと、会計時のミスやレジ待ちの増加につながり、結果的に顧客満足度を下げてしまいます。最近のPOSレジは、タブレット型やクラウド型が主流で、タッチ操作やアイコン表示を採用した直感的な設計が多く見られます。

また、マニュアルレスで使える設計や、トレーニングモードを備えた機種も登場しており、スタッフ教育の時間とコストを大幅に削減できるでしょう。さらに、操作権限を設定できるタイプなら、スタッフごとに利用範囲を制限でき、誤操作や情報漏えいのリスクも低減。

導入初日からスムーズに運用できるよう、「見やすさ・わかりやすさ・触りやすさ」の三拍子が揃ったPOSレジを選ぶことが、現場効率化の第一歩となります。

店舗拡大や機能追加に対応できるシステムを選ぶ

ビジネスが成長するにつれて、店舗数の増加や新しい販売チャネルの追加など、運営環境は変化していきます。そのため、POSレジを選ぶ際はスケーラビリティ(拡張性)に優れたシステムを重視することが大切です。

初期段階では1店舗のみの利用でも、将来的に複数店舗管理・在庫共有・本部連携が必要になるケースは多く見られます。クラウド型POSレジなら、インターネット環境があればどこからでもアクセスでき、店舗追加時もシステムを再構築する必要がありません。

また、API連携に対応したシステムであれば、ECサイト・顧客管理ツール・会計ソフトなどと容易に連携でき、業務効率が飛躍的に向上します。さらに、将来的に分析機能やCRM機能を追加できるモジュール型のPOSを選ぶと、成長段階に合わせて柔軟にアップデート可能です。

ビジネスの拡大に合わせて長期的に使い続けられるよう、今だけでなく、5年後も使えるPOSレジを意識して選ぶことが重要です。

緊急時のトラブル対応やサポート体制を確認しておく

POSレジは、店舗運営の中心的なシステムであるため、トラブル発生時のサポート体制が不十分だと大きな機会損失につながります。特に、通信エラーや決済不具合が発生すると営業に直結するため、導入前にどんなサポートを受けられるのかを明確に確認することが大切です。

理想は、365日・24時間対応のカスタマーサポートがある製品。さらに、電話・チャット・リモート接続など複数の問い合わせチャネルが用意されていると安心です。

また、トラブルシューティングのためのオンラインマニュアルやFAQサイトが整備されているかも確認しておきましょう。クラウド型POSの場合、サーバーダウンやデータ不具合の影響を受ける可能性もあるため、バックアップ機能やオフライン運用モードの有無も重要です。

迅速な対応・わかりやすいサポート・安定した稼働体制を兼ね備えたベンダーを選ぶことで、万一のトラブル時にも安心して店舗運営を継続できます。

月額費や決済手数料など総コストを把握する

POSレジ導入時に多くの事業者が見落としがちなのが、月額利用料だけでなくトータルコスト全体の把握です。POSシステムは、初期導入費、月額利用料、決済手数料、周辺機器費用(レシートプリンター・タブレット・バーコードリーダーなど)、保守サポート料など複数のコスト項目が発生します。

キャッシュレス決済を導入する場合、クレジットカード会社やQR決済事業者への決済手数料(約3〜3.5%が相場)も考慮が必要です。また、契約更新時の追加費用や機能拡張時のオプション料金が別途発生するケースもあるため、事前に見積もりを細かく確認することが大切です。

一方、無料プランや低コストSaaS型POSも増えており、業種や規模によっては費用を最小限に抑えられる場合もあります。導入コストだけでなく、運用を継続したときの3年後・5年後の累計コストを見据えたシミュレーションを行い、自社に最適な価格帯と機能バランスを見極めましょう。

POSレジ導入時のデメリットと注意点を紹介

POSレジは、販売・在庫・顧客管理を一元化できる非常に便利なシステムですが、導入にあたっては注意すべきデメリットも存在します。最新のPOSレジは機能が多く、導入後の運用体制やスタッフ教育、通信環境の整備などが不十分だと、かえって店舗運営が複雑化する恐れがあります。

特に、初期費用や周辺機器の追加コスト、操作習熟までの時間、通信トラブル時の対応策などは事前に把握しておくことが重要です。また、POSレジを店舗の中心業務に組み込む以上、導入すれば終わりではなく、運用・保守・データ管理の仕組みを継続的に整備する必要があります。

ここでは、導入時によく起こりがちなトラブルや注意点を具体的に解説し、後悔しないPOSレジ導入のポイントを詳しく紹介します。

デメリットと注意点についてそれぞれ順に解説いたします。

決済端末や周辺機器の追加で費用が膨らむこともある

POSレジ導入時には、システム利用料だけでなく、決済端末・レシートプリンター・バーコードスキャナー・キャッシュドロアなど周辺機器の費用も発生します。キャッシュレス対応を行う場合、クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などに対応した専用端末を導入する必要があり、これが想定外のコスト増につながるケースも少なくありません。

また、複数の決済手段を導入するほど、決済手数料や通信回線費用も積み重なります。無料プランのPOSレジを選んだ場合でも、決済端末やプリンターを別途購入・レンタルしなければならないケースが多く、結果的に月額費用が増えることがあります。

導入前には、周辺機器の購入・保守・交換コストまで含めたトータルコストシミュレーションを行うことが重要です。特に中長期的な運用を見据え、機器の保証期間・修理サポートの有無を確認しておくことで、予期せぬ支出を防げます。

スタッフが慣れるまで運用に時間がかかる場合も

POSレジは高機能であるほど操作が複雑になり、導入初期にスタッフの操作ミスや業務遅延が起こるケースがあります。飲食店や小売業など、アルバイトスタッフの入れ替わりが多い業態では、システム習熟までに時間がかかる傾向があります。

マニュアル操作に頼る環境だと、トレーニングコストも増加し、業務効率が下がってしまうこともあるでしょう。また、クラウド型POSでは、インターフェースや操作フローがバージョンアップで変わる場合もあり、スタッフが再度学習する必要が生じることもあります。

そのため、導入時には操作性・UIのわかりやすさ・教育サポートの有無を重視することがポイントです。ベンダーによっては、オンラインマニュアルや動画チュートリアル、リモート操作説明などの研修サービスを提供している場合もあるため、教育体制が整ったメーカーを選ぶと安心です。

POSレジは導入して終わりではなく、現場でスムーズに使えるまでを見据えた準備が必要です。

機能が多すぎると現場で使いこなせないことも

最新のPOSレジは、販売管理・在庫管理・予約管理・顧客分析・会計連携など多機能化が進んでいますが、機能が多すぎることで現場が混乱するリスクもあります。小規模店舗では、必要以上に高度な分析機能や拡張モジュールを導入しても、実際に使いこなせず宝の持ち腐れになるケースが多いです。

現場スタッフが扱う画面が複雑になると、操作ミスや入力漏れが増加し、かえって業務効率が悪化します。たとえば、在庫数・メニュー・会員情報などの設定項目が多いと、入力作業だけで時間がかかることも。

そのため、導入前に自社の業務フローに必要な機能と不要な機能を明確に整理することが重要です。初期段階では基本機能のみに絞り、必要に応じて後からオプションを追加できるモジュール型のPOSレジを選ぶと失敗が少なくなります。

通信トラブル時にレジが止まるリスクを理解しておく

クラウド型POSレジの普及により、インターネット接続を前提とした運用が一般化していますが、通信障害やサーバートラブルが発生すると一時的にレジ業務が止まるリスクがあります。特にWi-Fi環境が不安定な店舗や、繁忙時間帯にネットワークが集中する環境では、注文データの送信遅延や決済処理エラーが起きやすくなります。

このようなトラブルに備えるため、POSレジを選ぶ際はオフライン運用モードや自動再送信機能を備えているかを確認しておきましょう。オフライン対応のシステムであれば、一時的に通信が切断されても会計処理を続行でき、接続復旧後に自動同期されるため、営業に支障をきたしません。

また、データバックアップやサーバー冗長化を行っているベンダーを選ぶことで、障害発生時のリスクを最小限に抑えられます。特に飲食・小売業など、リアルタイム性が求められる業種では、通信トラブル時のリスク対策が整ったPOSレジの導入が不可欠です。

POSレジ導入に関するよくある質問

POSレジは店舗運営の効率化やデータ活用を支える重要なシステムですが、導入を検討する際に多くの店舗オーナーが疑問を抱くのがキャッシュレス端末との関係や補助金の活用可否です。POSレジは単体でも運用できますが、決済端末と組み合わせることで会計業務の自動化やミス削減が実現し、顧客満足度の向上にもつながります。

また、政府や自治体では中小企業のデジタル化を支援する目的でPOSレジ導入に利用できる補助金制度を整備しています。経済産業省が実施する「IT導入補助金」や「小規模事業者持続化補助金」などを活用すれば、初期費用の一部を軽減できるケースも。

ここでは、POSレジを導入する際によく寄せられる質問について、導入コスト削減や業務効率化の観点からわかりやすく解説します。

キャッシュレス決済端末は一緒に導入した方がいいですか?

結論から言えば、POSレジとキャッシュレス決済端末は同時導入するのが理想的です。POSレジ単体でも会計処理は可能ですが、キャッシュレス決済端末と連携させることで、売上情報や支払いデータを自動でPOS側に反映でき、二重入力や打ち間違いといったヒューマンエラーを防げます。

近年、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス利用率が急速に拡大しており、顧客が現金以外の支払い方法を求めるケースが増えています。そのため、決済手段を多様化することは、機会損失の防止や顧客満足度の向上につながるでしょう。

さらに、POSレジと決済端末を同時導入すれば、締め処理や売上集計もワンタッチで完了し、レジ締め業務の大幅な時短が可能です。SquareやAirペイなどの統合型サービスは、初期費用を抑えつつスムーズにキャッシュレス対応を始めたい店舗におすすめです。

POSレジ導入に補助金は使えますか?

POSレジ導入には、国や自治体が提供する補助金制度を活用できる場合があります。代表的なのが、経済産業省が実施する「IT導入補助金」です。この制度では、中小企業や個人事業主が生産性向上のためにPOSレジやクラウド会計システムを導入する際、最大で導入費用の1/2〜2/3(上限350万円)まで補助が受けられます(参考:IT導入補助金公式サイト)。

また、「小規模事業者持続化補助金」では、店舗のデジタル化・顧客管理システム導入などに対しても支援が行われています。POSレジは業務効率化やDX推進に該当するため、対象となるケースが多いです。

補助金を利用する場合は、事前に登録されたIT導入支援事業者を通して申請する必要があります。導入したいPOSが対象ツールに登録されているかを確認し、見積書・事業計画書などを準備しておくことが成功の鍵です。

上手に補助金を活用すれば、初期費用を大幅に抑えながらPOSレジを導入できます。

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