請求書カード払いサービスは企業や個人事業主の支払い業務をクレジットカードを使って行えるサービスです。支払い期限を延長し、資金繰りの改善ができたり、カード決済によるポイント・マイルを貯められます。効率的に活用すれば、小規模事業者でも資金繰りを改善しつつ事業投資が可能です。
しかし、「おすすめの請求書カード払いサービスはどれ?」「請求書カード払いサービスを利用するメリットや注意点を知りたい」と考えている人も多いでしょう。
そこで本記事では、おすすめの請求書カード払いサービス10選を解説します。請求書カード払いサービスの概要から利用するメリット・デメリットも紹介。サービスを比較するポイントやよくある質問もまとめているため、利用を検討している人はぜひチェックしてください。
おすすめの請求書カード払いサービス10社を厳選紹介

請求書カード払いサービスはさまざまな種類があり、手数料や対応しているカードブランドが異なります。自社にとって最適なサービスを選択することで、効率的に請求書カード払いサービスを活用可能です。
おすすめの請求書カード払いサービス10選は、以下のとおりです。
- SA請求書カード払い
- ゆとりペイ
- マネーフォワード 請求書カード払い
- INVOYカード払い
- ラボル カード払い
- DGFT請求書カード払い
- 支払い.com
- LP 請求書カード払い
- 弥生 請求書カード払い
- JCB請求書カード払い
それぞれ順に解説します。
SA請求書カード払いは即日対応×自社名義振込で安心感◎

手数料 | 一律4% | 支払い延長期間 | 最大60日 |
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利用可能カードブランド | Visa, Mastercard, SAISON CARD | 利用対象 | 法人、個人事業主、フリーランス |
審査・書類 | 原則、審査・書類提出ともに不要 | 振込スピード | 最短翌営業日 |
支払い対象の種類 | 原則として利用用途に制限なし | 運営会社 | 株式会社サウスエージェンシー |
SA請求書カード払いは、申込みから即日で対応し、自社名義振込で安心して利用できる請求書カード払いサービスです。原則として審査や書類提出が不要で、オンラインで手軽に利用ができます。
手数料は一律4%(税別)と明確で、法人から個人事業主まで幅広く対応しています。利便性とスピード感が特徴。UPSIDERカードやセゾンカードを使えば最短翌営業日に振込みが可能なため、急な支払いニーズにも柔軟に対応できます。
また、法人であれば社会保険料の支払いにも使えるなど、対応範囲の広さも魅力です。取引先に利用を知られることなく、手元のキャッシュフローを最大60日間改善できるため、特に迅速な資金繰りを求める事業者にとって心強いサービスと言えるでしょう。気になる人はぜひSA請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちらゆとりペイは最低水準の2.9%手数料とシンプル操作

手数料 | 2.9% | 支払い延長期間 | 最大120日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 原則不要 | 振込スピード | 最短即日 |
支払い対象の種類 | あらゆる請求書 | 運営会社 | 株式会社デジタルマーケティングエージェンシー |
ゆとりペイは、最低水準の2.9%手数料とシンプル操作が可能な法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。初期費用・月額費用は無料で、手数料は業界最安水準の2.9%(非課税、最低990円)。支払いサイトを最大120日まで延長できる柔軟なキャッシュフロー改善機能が特徴で、売掛金の入金と買掛金の支払いのタイミングのズレによる資金ショートのリスクを根本的に解消します。
また、カード決済後は最短即日で振込が行われ、迅速なキャッシュフローを実現。VISA、Mastercard、JCBに対応し、社会保険料の支払いも可能です。月額固定費や隠れた手数料がなく、利用した分だけ費用が発生する明朗会計です。初期費用も不要なため、気軽に導入できるでしょう。オンライン申込みで審査・書類のやり取りが簡潔な点も特徴です。気になる人はぜひゆとりペイをチェックしてください。
公式サイトはこちらマネーフォワード 請求書カード払いは会計連携も可能

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 初回利用時に審査あり | 振込スピード | 最短翌営業日 |
支払い対象の種類 | あらゆる請求書 | 運営会社 | マネーフォワードケッサイ株式会社 |
マネーフォワード 請求書カード払いは、会計ソフトの「マネーフォワード」と会計連携が可能な請求書カード払いサービスです。あらゆる請求書支払いをクレジットカードで実施でき、手数料は3.0%で、VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners Clubに対応。カード決済により、最大60日間の支払い猶予が生まれ、資金繰りを改善できます。ァクタリングや融資と比較して、提出書類が少なく、オンラインで簡単に手続きが完結します。通常、請求書とカード情報のみで利用でき、最短即日で審査結果が分かり、利用を開始できるため、急ぎの支払いにも対応できます。
振込は最短翌営業日とスピーディー。マネーフォワードクラウドの連携により、支払情報を自動連携できるため、経理業務の効率化も可能です。初回のみ審査がありますが、原則書類提出は不要で手軽に利用開始できます。気になる人はぜひマネーフォワード 請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちらINVOYカード払いは1万円以下も対応&累計取扱100億円超

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 原則、利用時の与信審査は不要 | 振込スピード | 申込日を除き3営業日以内 |
支払い対象の種類 | あらゆる請求書 | 運営会社 | FINUX株式会社 |
INVOYカード払いは、法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。1万円以下の請求書にも対応しており、サービス累計取扱100億円超の実績を誇ります。初期費用・月額費用は無料で、手数料は3.0%(税込、10万円以下は一律3,000円)です。クレジットカード(VISA、 Mastercard、 JCB)を利用して、最大60日間の支払い猶予を創出し、資金繰りを改善できます。
振込は最短翌営業日で、急な支払いにも対応可能。原則、利用時の与信審査が不要で、簡単な本人確認のみで利用開始できます。支払いに利用したクレジットカードのポイントやマイルが貯まるため、支払い手数料を考慮しても実質的なコストメリットが生まれる可能性があります。経費のカード決済集中でポイントも貯められ、経理業務の効率化も期待できます。気になる人はぜひINVOYカード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちらラボル カード払いは即日60分振込&多ブランド対応

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 初回利用時に審査あり、書類提出不要 | 振込スピード | 最短即日 |
支払い対象の種類 | あらゆる請求書 | 運営会社 | 株式会社ラボル |
ラボル カード払いは、法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。手数料は3.0%で、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubといった主要ブランドに対応。クレジットカード決済により、支払いを最大60日間延長できるため、突発的な出費や資金繰りの改善に活用できます。
また、銀行融資や他のファイナンス手段に比べ、個人事業主や中小企業でも利用しやすく、スマホやPCからシンプルに操作でき業務効率が高いです。取引先への通知はなく、完全非公開の送金代行も可能。請求書の形式や条件も問わず、実務面で使いやういのも特徴です。
振込は最短即日と業界トップクラスのスピード。オンライン上で完結し、初回審査はあるものの、原則書類提出不要で手軽に利用開始でき、経理業務の効率化にも貢献します。ラボルはファクタリングサービスも提供しており、事情の状況に合わせて活用できます。気になる人はぜひラボル カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちらDGFT請求書カード払いは対応ブランド最多クラスの安心感

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 初回利用時に審査あり原則、書類提出は不要 | 振込スピード | 最短即日 |
支払い対象の種類 | あらゆる請求書 | 運営会社 | 株式会社DGフィナンシャルテクノロジー |
DGFT請求書カード払いは、法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。手数料は3.0%で、主要5ブランド(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners Club)に対応。ブランド数は他社サービスに比べてもかず多く存在するため、幅広い請求書の決済が可能です。
クレジットカード決済により、支払いを最大60日間延長できるため、資金繰りの改善や急な資金ニーズに対応可能です。
振込は最短即日と迅速で、オンラインで手続きが完結し、原則書類提出も不要なため、手軽に利用開始できます。幅広い請求書に対応しており、経費のカード払い集中によるポイント獲得も期待できます。気になる人はぜひDGFT請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちら支払い.comはセゾン&UPSIDERで信頼性抜群

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 審査原則なし、書類提出不要 | 振込スピード | 最短60秒 |
支払い対象の種類 | あらゆる銀行振込の請求書 | 運営会社 | 株式会社UPSIDER |
支払い.comは、法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。手数料は3.0%で、VISAとMastercardに対応。最大60日間の支払い猶予を創出できるため、資金繰りの改善が可能。最短60秒で指定口座への振込が完了する圧倒的なスピードで、急な支払いにも対応可能。原則、審査や書類提出が不要で、オンライン上で手続きが完結するため、手軽に利用開始できます。
幅広い請求書に対応し、キャッシュアウトタイミングの最適化とポイント還元によるメリットを実現します。セゾン&UPSIDERがサービスを運営しているため、信頼性抜群のサービスと言えます。気になる人はぜひ支払い.comをチェックしてください。
公式サイトはこちらLP 請求書カード払いは初期費用0&シンプルな定額手数料

手数料 | 2.95% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 審査原則不要、書類原則不要 | 振込スピード | 最短即日 |
支払い対象の種類 | あらゆる銀行振込の請求書 | 運営会社 | リーガルプラス株式会社 |
LP 請求書カード払いは、法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。業界最安水準の手数料2.95%で、VISAとMastercardに対応。クレジットカード決済の特性を活かし、支払いを最大60日間延長が可能です。オンラインカードで決済ができ、最短1分で手続きが完了します。もちろん、利用したカードはお得なポイントも貯まるため、効率的にカードを活用できるでしょう。
また、LP 請求書カード払いはさまざまな業界の決済に対応しており、業種・業界問わず利用が可能です。契約はオンラインですべての手続きが完結し、原則として利用審査や書類提出が不要なため、スピーディーかつ手軽に利用開始できます。初期費用は無料で始められ、シンプルな定額手数料で使い続けられます。最短即日での振込も可能で、急な支払いにも柔軟に対応し、資金繰りの安定化をサポートします。気になる人はぜひLP 請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちら弥生 請求書カード払いは弥生会計ユーザーにおすすめ

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | 初回利用時に審査あり、書類原則不要 | 振込スピード | 最短即日 |
支払い対象の種類 | あらゆる銀行振込の請求書 | 運営会社 | 弥生株式会社 |
弥生 請求書カード払いは、弥生製品ユーザー向けの請求書カード払いサービスです。手数料は3.0%で、主要5ブランドに対応。クレジットカード決済により、支払いを最大60日間延長でき、資金繰りの改善が可能です。
手続きはオンライン上で完結し、原則書類不要で手軽に利用開始できます。弥生会計などの会計ソフトとの連携により、自動で仕訳が作成されるため、経理業務の効率化が図れる点が大きな特徴です。普段の会計処理を弥生会計を利用している場合、効果的に活用できるでしょう。気になる人はぜひ弥生 請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちらJCB請求書カード払いは手数料低いが延長期間に注意

手数料 | 3.0% | 支払い延長期間 | 最大60日間 |
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利用可能カードブランド | JCB | 利用対象 | 法人、個人事業主 |
審査・書類 | JCBが設定する基準に基づく審査あり。 書類原則不要 | 振込スピード | 最短3営業日 |
支払い対象の種類 | あらゆる銀行振込の請求書 | 運営会社 | 株式会社ジェーシービー |
JCB請求書カード払いは、JCBが提供する法人・個人事業主向けの請求書カード払いサービスです。手数料は3.0%で、JCBカードのみが利用可能です。クレジットカード決済により、支払いを最大60日間延長できるため、資金繰りの柔軟性を高められます。支払いタイミングはJCBカードによって異なるため注意が必要です。
オンラインで手続きが完結し、煩雑な書類のやり取りは不要。税金や社会保険料を含む幅広い請求書に対応しており、経費の一元管理やポイント還元によるメリットも期待できます。振込スピードは最短3営業日で、計画的な資金準備が可能です。普段からJCBカードを利用している人は、ぜひJCB請求書カード払いをチェックしてください。
公式サイトはこちら請求書カード払いとはクレカで買掛金を立て替えてもらう仕組み
請求書カード払いとは、企業間取引で発生する買掛金(請求書)の支払いを、サービス提供会社が一時的に立て替える仕組みを指します。利用企業が本来銀行振込などで支払うべき請求書を、自身の法人カードや代表者個人のクレジットカードを使って決済できる点が特徴です。具体的な流れとしては、まず利用企業が受け取った請求書を代行サービスに登録します。
次に、その請求金額をクレジットカードで決済すると、代行会社が利用企業に代わって、指定された期日に取引先の銀行口座へ振込みを実行します。利用企業は実際の支払いをクレジットカードの引き落とし日まで、最大で60日程度先延ばしにすることが可能となります。手元の現金を減らすことなく支払いを完了できるため、キャッシュフローの改善に直結します。突発的な大きな支出が重なった場合や売掛金の入金サイクルと支払いのタイミングがずれてしまう際などに、運転資金を柔軟に確保するための有効な手段として活用できるでしょう。
請求書カード払いサービスは近年BNPLとして注目されている
請求書カード払いサービスは、近年「法人向けBNPL(Buy Now, Pay Later)」の一形態として大きな注目を集めています。BNPLは「今買って、後で支払う」という後払い決済サービスの総称であり、ECサイトなどを中心に個人向け市場で急速に普及しました。利便性の高い仕組みを法人取引に応用したのが、法人向けBNPLです。
従来の企業間取引では、月末締め翌月末払いといった掛け払いが一般的でしたが、請求書カード払いサービスを利用することで、支払いサイトをさらに延長できます。中小企業やスタートアップなど、銀行融資の審査に時間がかかったり、そもそも与信枠が小さかったりする事業者でも、機動的な資金繰りが可能になります。特に急な設備投資や仕入れが必要になった際に、審査の厳しいローンなどを申し込む手間なく、クレジットカードの与信枠を活用して支払いを先延ばしにできる手軽さが、多くの経営者から支持される理由となっています。デジタルトランスフォーメーション推進の流れとも相まって、新たな資金繰り改善策として市場が拡大しています。
支払いだけでなく請求側としてのサービスも登場している
請求書カード払いサービスの進化は、単なる支払いだけではありません。支払い側の利便性向上だけでなく、請求業務を行う請求側の負担を軽減する機能を統合したプラットフォームも数多く登場しています。これらのサービスを活用することで、企業は請求書の発行から送付、入金管理、さらには未入金時の督促に至るまで、一連の請求業務を自動化・効率化できます。
例えば、クラウド上で請求書を作成し、ボタン一つで電子送付や郵送代行を依頼できる機能や入金があった際に自動で消込作業を行う機能などが提供されています。
経理担当者は毎月の煩雑な手作業から解放され、よりコアな業務に集中できるようになります。支払い側はキャッシュフローを改善し、請求側は業務効率を大幅に向上させられるため、取引に関わる双方にとってメリットのある仕組みへと進化を遂げています。包括的なサービスは、企業全体の生産性向上とDX推進に大きく貢献するものとして期待されています。
ファクタリングやローンと比べて手数料が割安で審査も簡単
請求書カード払いサービスが多くの企業に選ばれる理由の一つに、他の資金調達手段と比較した場合の手数料の割安さと審査の簡便さが挙げられます。例えば、売掛債権を売却して資金化するファクタリングは、即効性のある資金調達手段ですが、手数料が数%から十数%と高めに設定されることが少なくありません。
また、銀行などから受けるビジネスローンは、低金利な場合もありますが、事業計画書や決算書の提出が求められ、厳格な審査に数週間を要することも多いです。一方、請求書カード払いサービスの手数料は、多くの場合3%前後のクレジットカード決済手数料のみで利用できます。さらに、審査は主に利用するクレジットカードの与信枠に基づいて行われるため、サービス独自の厳しい審査は不要なケースがほとんどです。申込みから利用開始までが非常にスピーディーで、オンラインで完結することも多く、担保や保証人も原則必要ありません。この導入ハードルの低さとコストパフォーマンスの高さが、緊急の資金ニーズへの対応や、日常的な資金繰り改善策として、ファクタリングやローンに代わる新たな選択肢と言えるでしょう。
請求書カード払いサービスの選び方!4つの比較ポイント
請求書カード払いサービスは、企業のキャッシュフローを劇的に改善する可能性がある便利なツールですが、近年サービスの数が増加しており、どのサービスが自社に最適かを見極めるのが難しくなっています。各社が提供するサービス内容は、手数料、支払いサイト、利用可能なクレジットカード、振込スピードなど、細かな点で違いがあります。請求書カード払いサービスを選ぶポイントは以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
手数料は還元率も加味した実質負担額で比較する
請求書カード払いサービスを選ぶ上で、手数料は重要な比較ポイントの一つです。1回の利用で数%の手数料が発生するため、わずかな差でも利用回数が増えると大きなコスト差になります。多くのサービスの決済手数料は一律3%前後で設定されていますが、利用するクレジットカードのポイントやマイルの「還元率」を考慮しましょう。
例えば、あるサービスでは手数料が3.5%でも、利用できるカードが1.5%の高還元率であれば、実質的なコストは2.0%となります。一方、手数料が3.0%でも、0.5%しか還元されなければ、実質の負担は2.5%となり、結果的には前者のほうが得になります。
表面的な手数料率だけでなく、自身が保有するクレジットカードの還元率を差し引いた「実質負担額」で比較検討することが重要です。特に毎月高額な支払いを行う場合、このわずかな実質負担額の差が、年間を通じて見れば数十万円単位のコスト差となって表れることもあります。法人カードでは航空マイルやAmazonポイントなど、還元価値が非常に高いものも多く、経費処理と同時にメリットを得られる点も見逃せません。カード還元率を把握し、実質負担額をシミュレーションした上でサービスを選定しましょう。
支払い猶予は60日対応サービスを基準に選ぶと安心
請求書カード払いを利用する最大のメリットは、支払いサイトを延長し、キャッシュフローに余裕を持たせることです。支払い猶予期間がどれくらい確保できるかは、サービス選定における重要な判断基準となります。多くのサービスでは最大60日の支払い猶予を設定しているため、目安に選ぶと安心です。この最大60日は、クレジットカードの締め日と支払日の関係から生まれます。例えば、毎月15日締めの翌月10日払いのクレジットカードを利用している場合、16日に代行サービスで決済を行うと、その支払いは翌々月の10日となり、約55日〜60日間の支払い猶予が生まれる計算です。
猶予期間が長ければ長いほど、手元に現金を保持できる期間も長くなり、売掛金の入金を待ってから支払うといった柔軟な資金繰りが可能になります。サービスによっては猶予期間がこれより短い場合もあるため、キャッシュフロー改善効果を最大限に引き出したいのであれば、最大60日の支払い猶予を確保できるサービスを基準に検討しましょう。
ただし、あくまで最大の期間であり、カード決済のタイミングによっては短くなることも認識した上で活用しましょう。
即日振込対応サービスは急な入り用に頼れる存在
請求書カード払いサービスの振込スピードは、通常時と緊急時でその重要性が大きく変わります。多くのサービスでは、決済手続きが完了してから取引先へ振り込まれるまでに2〜3営業日を要するのが一般的です。計画的な利用であれば前述したスピード感でも全く問題ありませんが、支払期日をうっかり忘れていたり、急なトラブルで至急の支払いが必要になったりするなど、予期せぬ事態では、数日間のタイムラグがトラブルにつながります。
緊急の資金ニーズに応えるためにも、即日振込に対応したサービスをチェックしましょう。平日の午前中など、定められた時間までに手続きを完了すれば、当日中に取引先の口座へ振込みを実行してくれます。万が一の資金ショートを防ぎ、ビジネスチャンスを逃さないためにも、急な入り用に頼れる即日振込対応サービスを一つは把握しておくか、普段使いのサービスとして最初から選択肢に入れておくと、経営の安定性が増すでしょう。
自分のクレジットカードに対応しているかを要確認
手数料や支払い猶予期間といった条件がいかに優れていても、利用したいクレジットカードに対応していなければ、サービスは利用できません。サービス登録前に必ず確認すべき基本的なチェック項目と言えます。
ほとんどの請求書カード払いサービスでは、VisaとMastercardという二大国際ブランドに対応しています。しかし、JCB、American Express (Amex)、Diners Clubといった他のブランドについては、サービスによって対応状況が大きく異なります。特に法人向けの特典が充実しているAmexのビジネスカードや、ステータスの高いDiners Clubカードをメインで利用したいと考えている経営者は少なくありません。
また、特定のカードで高還元率のポイントを貯めている場合、該当のカードが使えなければ実質負担額のメリットも享受できなくなってしまいます。
サービスの公式サイトには必ず対応カードブランドの一覧が記載されているため、申込みを行う前に、普段利用を想定しているカードブランド、具体的なカード名まで対応しているかを入念に確認しましょう。
請求書カード払いサービスの主なメリットを具体的に解説
請求書カード払いサービスは、企業間の銀行振込を基本とする請求書の支払いを、クレジットカード決済で代行するサービスです。このサービスを活用することで、資金繰りの改善や業務効率化など、企業活動において多くのメリットが生まれます。
具体的なメリットは以下のとおりです。
- クレカの信用情報を利用しているので実質審査がない
- 最大60日まで支払いを後ろ倒しでき資金に余裕が生まれる
- 手数料は実質2〜4%台とファクタリングより低水準
- 社会保険料や仕入れ代金などさまざまな支払いに使える
- 普段のショッピングと同様にクレカのポイントが貯まる
- 支払いや請求業務が一本化されて業務効率改善につながる
- 取引先に知られずクレジットカードで各種支払いが可能
それぞれ順に解説します。
クレカの信用情報を利用しているので実質審査がない
請求書カード払いサービスの大きな特徴の一つに、利用開始にあたっての審査が実質的に不要である点が挙げられます。サービスがユーザーの新たな与信を判断するのではなく、すでに所有しているクレジットカードのショッピング枠を利用する仕組みとなるため審査が発生しません。
金融機関からの融資やビジネスローンで必要となるような厳しい審査や煩雑な書類提出が不要なため、スピーディーに資金繰りの課題を解決したいスタートアップ企業や個人事業主にとって、非常に利用しやすいサービスと言えるでしょう。
最大60日まで支払いを後ろ倒しでき資金に余裕が生まれる
手元のキャッシュフローを改善したいと考える事業者にとって、支払いを先延ばしにできる点は最大のメリットです。請求書カード払いサービスを利用すると、銀行振込の期日を待たずにクレジットカードで決済し、実際の支払いはカード会社の引き落とし日まで延長できます。クレジットカードの締め日と支払日のサイクルによっては、支払いを最大で60日程度後ろ倒しが可能です。
急な出費が重なった場合や、売掛金の入金が遅れている場合でも、資金ショートのリスクを回避し、余裕を持った事業運営が実現します。
手数料は実質2〜4%台とファクタリングより低水準
資金調達の方法として知られるファクタリングも売掛債権を現金化する手段ですが、手数料が10%〜20%と高額になるケースも少なくありません。一方、請求書カード払いサービスの手数料は、多くが2%〜4%台に設定されています。売掛債権の未回収リスクをサービス会社が負うファクタリングとは異なり、あくまでクレジットカードの決済機能を活用した立て替えであるため、比較的低い手数料率が実現できています。
請求書カード払いサービスによっては、即日振込にも対応しているため、ファクタリングと同様のスピード感で活用が可能です。そのため、コストを抑えながら資金繰りを改善したい場合に、有力な選択肢と言えるでしょう。
社会保険料や仕入れ代金などさまざまな支払いに使える
請求書カード払いサービスの利用範囲は広く、多岐にわたる支払いに活用できます。例えば、クレジットカード払いに対応していないことが多い、外注費やコンサルティング料、広告宣伝費といったBtoB取引の支払いはもちろんのこと、事務所の家賃や法人税、消費税、社会保険料の支払いにも対応しているサービスがあります。
これまで現金や振込でしか対応できなかったこれらの支払いをカード決済に切り替えることで、経費管理の簡素化にもつながります。普段の決済に活用することで、資金管理も効率化可能です。決済手段を一つにまとめたい場合にも最適なサービスと言えるでしょう。
従業員の給与・債務の返済・コンビニ振込などは対象外
多くの支払いに対応できる一方で、対象外となる支払いも存在します。一般的に、従業員への給与支払いや賞与、金融機関からの借入金の返済、現金化を目的とした利用が疑われるような支払い(商品券やギフトカードの購入など)は利用できません。
また、請求書が発行されないコンビニ振込用紙での支払いや、個人間の送金なども対象外です。サービスの利用を検討する際は、自社が支払いたい項目が対象となっているか、事前に規約を確認することが重要です。
普段のショッピングと同様にクレカのポイントが貯まる
経費の支払いであっても、クレジットカードを利用する以上、そのカードに付帯するポイントやマイルは通常通り貯まります。BtoBの取引は支払額が大きくなる傾向があるため、高額な仕入れ代金や広告費などをサービス経由で支払うことで、効率的に多くのポイントを獲得できます。
貯まったポイントを航空券や備品購入などに充当すれば、実質的な経費削減効果も期待できます。カードによってはポイントだけではなくマイルを獲得できるケースも少なくありません。クレジットカードに付帯するお得な効果を最大限活用するためにも、最適なサービスです。
支払いや請求業務が一本化されて業務効率改善につながる
複数の取引先への支払いを、それぞれの期日に合わせて個別に振込手続きを行うのは、経理担当者にとって大きな負担です。従来の請求業務では、仕入先や外注先ごとに異なる支払先・振込日・振込方法に対応しなければならず、経理担当者にとって大きな負担となっていました。また、振込ミスや入金確認の手間、複数銀行のネットバンキング操作など、業務フローが煩雑になりがちです。
しかし、請求書カード払いサービスを利用すれば、これらの業務が一元管理できるようになります。複数の請求書情報をクラウド上でまとめて管理し、カードで一括決済するだけで、サービス側がすべての振込処理を代行してくれます。銀行口座へのアクセスや振込スケジュールの管理も不要になるため、支払い業務の手間とミスを大幅に削減できます。
さらに、利用明細や履歴もカード利用履歴として可視化されるため、経費精算や月次の帳簿処理もスムーズになります。仕入費・外注費・広告費など、さまざまなカテゴリの支払いがカード明細に統一されることで、会計ソフトとの連携や税務処理の効率化にもつながります。
振込作業の手間や振込手数料が削減されるだけでなく、クレジットカードの利用明細で支出をまとめて管理できるようになり、経理業務全体の効率が大幅に改善されます。
取引先に知られずクレジットカードで各種支払いが可能
請求書カード払いサービスのメリットとして、取引先に知られずクレジットカードで各種支払いが可能です。通常、請求書は銀行振込で支払うことが多く、カード決済が使えないケースがほとんどです。一方、請求書カード払いサービスを利用すれば、支払いを代行会社が受け持ち、代金をクレジットカードで支払う仕組みとなるため、実際の取引先にはカード払いをしていることが一切伝わりません。
特に取引先がカード決済に対応していなかったり、カード決済を嫌がったりする場合でも問題ありません。カード利用によるポイント還元やキャッシュバックのメリットを享受しながら、資金繰りの改善が可能です。カードの支払いサイトに合わせて請求代金を支払えるため、支払いの先延ばし効果も期待できます。これにより、企業はキャッシュフローを安定させつつ、経費管理を効率化できます。
取引先に通知がないことで、カード利用に関する社内の管理も一元化しやすくなります。利用明細はサービスを通じてまとめて確認でき、経費精算や会計処理の透明性も高まるため、管理負担の軽減にもつながります。請求書カード払いサービスを活用すれば、取引先に知られずにクレジットカードを使いながら各種支払いを円滑に行うことができるため、企業の資金繰りや経理業務の改善に大きな効果を得られるでしょう。
請求書カード払いサービスの利用前に確認したいデメリット
書支払い代行サービスは、資金繰りの柔軟性を高め、経理業務を効率化する強力なツールです。しかし、その利便性の裏には、見過ごすことのできないデメリットやリスクが潜んでいます。手軽に利用できるからこそ、その仕組みを深く理解しないまま活用すると、かえってコストが増大したり、企業の信用問題に発展したりする可能性があります。
具体的に請求書カード払いサービスを利用する前に確認したいデメリットは、以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
少額利用では手数料が割高になるケースがある
請求書カード払いサービスの手数料は、一般的に利用額の数%と設定されており、他の資金調達方法に比べて低コストで活用できます。しかし、少額の支払いに利用する場合、この手数料が割高になる可能性があるので注意が必要です。多くのサービスでは、「利用額の〇%」という料率に加え、最低手数料が設けられています。
例えば、「手数料率3%、最低手数料2,500円」といった料金体系のサービスの場合、30万円の支払いであれば手数料は9,000円(実質3%)ですが、3万円の支払いに利用すると料率計算では900円になるところ、最低手数料の2,500円が適用されます。実質的な手数料率は約8.3%にもなり、数百円で済む銀行の振込手数料と比較して、大幅にコストが増加してしまいます。少額の支払いが複数重なると、気づかないうちに大きな手数料負担となっていることも少なくありません。利用を検討しているサービスの料金体系を細かく確認し、最低手数料の有無とその金額を把握することが不可欠です。
自社の支払いパターンを把握し、少額利用の場合は従来の銀行振込を利用する、あるいは複数の支払いをまとめて決済するなど、コストを意識した使い分けが重要です。
利用可能額はクレジットカードの利用範囲内まで
請求書カード払いサービスは、銀行融資やビジネスローンのように事業の規模や将来性に基づいて与信枠が設定されるわけではありません。利用できる金額の上限は、あくまで「契約者が保有するクレジットカードのショッピング利用可能枠」に完全に依存します。審査が不要でスピーディーに利用できるというメリットの裏返しであり、大きな制約となるデメリットでもあります。例えば、カードの利用可能枠が200万円あっても、すでに広告費やプライベートの支払いで150万円を使っていれば、残りの50万円までしかサービスを利用できません。突発的な高額の仕入れや設備投資で100万円が必要になったとしても、このサービスだけでは対応できません。特に事業経費と個人の支出を一枚のカードで混同している場合、予期せぬ出費で利用枠が圧迫され、肝心な事業支払いの際に利用できないというリスクが常に伴います。資金繰りの計画を立てていると、いざという時に資金ショートを起こしかねません。まず事業専用のクレジットカードを用意して公私を明確に分けて、その上で日常的にカードの利用可能額を把握し、必要に応じてカード会社に限度額の増枠を申請しておくなど、計画的な準備と管理が不可欠でしょう。
利用する事業者の信頼性も事前にチェックしておこう
請求書カード払いサービスを利用する場合、自社の支払い情報やクレジットカード情報という極めて重要なデータを、外部の事業者に預けることを意味します。そのため、サービスを提供する事業者の信頼性やセキュリティ体制を事前にチェックし、自社をリスクから守る上で重要なポイントです。信頼性の低い事業者を選んでしまうと、カード情報の漏洩や不正利用、あるいは支払いが期日通りに実行されずに取引先とのトラブルに発展する、といった深刻な事態を招きかねません。
特に支払い不履行が起きた場合、その責任はサービス会社ではなく依頼主である自社が負うことになり、取引先からの信用を一瞬で失うことになります。事業者の信頼性を確認するためには、まず公式サイトで運営会社の情報(設立年、資本金、所在地など)がきちんと公開されているかを確認しましょう。加えて、情報セキュリティ管理の国際規格である「ISMS認証」や、個人情報保護体制の証である「プライバシーマーク」を取得しているかは、信頼性を客観的に判断する上で重要な指標です。
さらに、クレジットカード情報の保護基準「PCI DSS」への準拠も確認すべきポイントで、手数料の安さだけで安易に利用せずこれらの客観的な指標や導入実績、利用者の評判などを多角的に比較検討することが、安心してサービスを利用するポイントと言えるでしょう。
期日にクレカ支払いに失敗すると信用情報に悪影響も
請求書カード払いサービスにおける最大のリスクは、支払いを先延ばしにした後のクレジットカードの引き落としに失敗するリスクがある点です。サービスはあくまで支払いの「立て替え」であり、最終的な支払い義務を免除するものではありません。取引先への支払いが無事に完了したことに安堵し、その後のカード会社への支払いを怠ると、企業の将来に深刻な悪影響を及ぼします。カードの引き落としが期日通りに行われないと、まず遅延損害金が発生し、カードの利用も停止されます。クレカ支払いの失敗が続くと、支払い遅延の事実が信用情報機関(CIC、JICCなど)に「金融事故」として記録されてしまいます。
一度、信用情報に傷がつくと、その記録は長期間残り続けます。その結果、事業拡大のために新たな融資を受けようとしても審査に通らなくなり、新規のビジネスカード作成も困難になるなど、将来の資金調達の道が大きく閉ざされてしまいます。個人としても、住宅ローンや自動車ローンの契約が難しくなるでしょう。資金繰りを改善する目的で利用したはずが、かえって自社の信用を毀損し、経営の選択肢を狭めるという本末転倒な事態に陥ります。最悪のケースを避けるためにも、サービスの利用は常に計画的に行い、カードの引き落とし日と金額を正確に管理することが重要です。
請求書カード払いサービスをお勧めするのはこんな人
請求書カード払いサービスの利用にはメリット・デメリットがそれぞれ存在するため、自社がマッチしているか把握が必要です。請求書カード払いサービスがおすすめの人は、以下のとおりです。
それぞれ順に解説します。
支払日直前でも資金調達できない中小企業
多くの中小企業は、予期せぬ出費や売掛金の回収遅延により、支払期日直前になって資金繰りに窮することがあります。特に急な受注増に対応するための仕入れ資金や新たなプロジェクトのための先行投資が必要になった際、手元の資金が不足し、銀行からの融資も間に合わないといった状況は少なくありません。
このような場合、請求書カード払いサービスは、企業が保有する請求書を買い取り、支払期日よりも前に現金化してくれるため、突発的な資金需要に対応できます。例えば、月末の給与支払いや家賃の支払いが迫っているにもかかわらず、大規模な売上が翌月にしか入金されないといった状況で、請求書カード払いサービスは非常に有効です。一般的な金融機関からの借入では審査に時間がかかり、融資実行までに間に合わないケースが多いです。
一方、請求書カード払いサービスは、迅速な資金調達を可能にし、企業の信用情報に影響を与えることなく、資金ショートのリスクを回避することができます。
新規案件の仕入資金を確保したい個人事業主
個人事業主にとって、新規案件の獲得は事業拡大のチャンスである一方、仕入れ資金の確保が課題となることがあります。特にまとまった金額の仕入れが必要な場合、自己資金だけでは賄いきれないケースも少なくありません。銀行からの融資は、個人事業主の場合、審査が厳しく、手続きに時間もかかるため、急な案件に対応できないことがあります。請求書カード払いサービスを利用すれば、売掛金となる請求書を買い取ってもらうことで、必要な仕入れ資金を迅速に調達できます。
例えば、大型イベントの請負で多額の資材費が必要になったり、高額なソフトウェア開発の受託でライセンス費用が発生したりする際に、請求書カード払いサービスが非常に有効です。手元資金が少なくても、機会損失をすることなく、積極的に新規案件を獲得し、事業を拡大していくことが可能になります。また、資金繰りの心配をすることなく、本業に集中が可能です。新規案件の仕入資金の確保を目指したい個人事業主や小規模事業者は、請求書カード払いサービスの利用がおすすめです。
借入に頼らずキャッシュフローを安定させたい法人
多くの法人は、事業を円滑に進めるために融資を利用することがありますが、過度な借入は企業の財務体質を悪化させるリスクを伴います。特に急成長中の企業や、季節変動の大きい事業を展開している企業にとって、安定したキャッシュフローの維持は非常に重要です。請求書カード払いサービスは、借入ではなく、既存の売掛金を活用した資金調達であるため、負債を増やすことなく資金を調達できます。
企業の信用力を維持しながら、手元の資金を増やし、キャッシュフローを安定させることが可能です。例えば、受注から入金までの期間が長く、その間の運転資金が不足しがちな製造業や建設業などでは、請求書カード払いサービスが有効です。
また、融資のように担保や保証人が不要なケースが多いため、担保不足や保証人の確保に悩む法人にとっても魅力的な選択肢と言えます。財務戦略の一環として、借入以外の柔軟な資金調達手段を模索している法人に特におすすめできるサービスと言えるでしょう。
決済タイミングを調整したいスタートアップ経営者
スタートアップ企業は、成長段階において、資金繰りの課題に直面することが多々あります。特に、開発費用や人件費などの先行投資が大きく、売上が安定するまでに時間がかかるため、資金ショートのリスクを常に抱えています。
これらの状況でも請求書カード払いサービスは、売掛金を早期に現金化することで、支払いのタイミングを柔軟に調整することを可能にします。例えば、大型のシステム開発案件を受注したものの、納品と入金が数ヶ月先になる場合でも、このサービスを利用すれば、開発に必要な費用や人件費を前倒しで支払うことができます。資金繰りのプレッシャーから解放され、事業の成長に集中できるようになります。
また、投資家からの資金調達だけでなく、日々の運転資金を自社の売掛金で賄うことで、外部からの資金調達に過度に依存することなく、自律的な成長路線を描くことが可能になります。外部からに資本が参入しないため、自社だけで調整が可能です。資金繰りのコントロールが難しいスタートアップの経営者にとって、請求書カード払いサービスは、事業の継続性と成長を支える強力なツールとなるでしょう。
請求書カード払いサービスに関するよくある質問とその回答
アメックス(American Express)は利用できますか?
多くの請求書カード払いサービスでは、主要なクレジットカードブランドに対応しており、アメックスも利用可能な場合が多いです。ただし、サービス提供会社によって対応状況が異なるため、事前に確認が必要です。
個人事業主でも請求書カード払いサービスを使えますか?
多くの請求書カード払いサービスは個人事業主の方も利用できます。資金繰りの改善や急な出費への対応など、法人と同様のメリットを得られるでしょう。
サービス利用に審査や事前登録は必要ですか?
サービス内容や提供会社によって異なりますが、一般的に利用には審査や事前登録が必要です。特に初回利用時には本人確認書類の提出などが求められることがあります。